■脳の訓練!聴力リハビリ
使えない人は、買わなくていいことにしました。
南さん
「使えるかどうかは、すぐに分からないですし・・・
十分試した上で、自分にあった補聴器が見つかればいいんですよね。」
ですから、お試し期間が5週間や6週間にわたることもあります。
そして、「聴力リハビリ」をしつつ、ご自分で必要かどうかを試していただきます。
「そんなに長く、じっくり試せるなら安心ね!」
南さんはお試しをして、その後で買うかどうかを決める事にしました。
■10月22日
ということで、カウンセリングと聴力測定が終わり、
南さんの聴力に応じた初めての調整を施し、
補聴器のお試しを始めていくこととなります。
「よくある無料のお試しとは、どこが違うのかしら?」
補聴器が使いこなせるかどうかということに、大きく関わってくるのが
この「聴力リハビリ」という期間です。
私たちのお試しは、単なる無料お試しとは全く異なります。
まずは、1週間ほどの無料お試しです。
■11月2日(10日目)
初めて補聴器をお使いいただき、いかがでしたでしょうか?
「ゴルフに行ったんだけど、今まで車の中は静かだったのに
エンジンの音かしら?騒音が強く感じたわ。」
このように、中途で難聴になってしまった方は、
今まで聞こえていなかった音が、補聴器で聞こえ始める戸惑いを感じます。
「少し広い場所でカードゲームをしたとき、周囲のかさかさした音も気になったわ。」
「電話の声が、まだ聞き取りにくいのよね。」
ひとつひとつの聞こえ方の不都合を、このように報告していただくことは
補聴器の調整に際してとても大切です。
気になるきこえの数々を、現場でコンピュータを使い調整していきます。
人の声の輪郭をほんの少し際立たせるなど、
細かな微調整を施し引き続きお試しをしていきます。
中途難聴者の方が初めて補聴器をすると、
人の話し声は聞こえるけど周囲の雑音も気になる、
ということがよくあります。
健聴者の場合は、いずれの音が聞こえていても
雑音を抑制し、話し声だけをとらえることができます。
そんな高度な処理を、瞬時にしているのが「脳」なのです。
この脳の機能は、音が聞こえていなければもちろん働きません。
働かせていなければ、この機能は衰えていってしまうのです。
しかしこれは、訓練をすることで取り戻せるものでもあります。
当社の「お試し」は、「聴力リハビリ」という"脳の訓練"というわけです。
南さんも、この「聴力リハビリ」をやっていきます。
これ以降からは、長期リハビリコースとなります。
■11月16日(24日目)
「電話の声は、やっぱりまだ不安ね。」
「チャイムや電話の呼び出し音は、前よりよく聞こえるの。」
「ゴルフの時、風が強かったの。ゴウゴウという音が気になったわ。」
リハビリが、以前より進んでいる表れです。
今まで聞こえていなかった雑音や騒音にも反応している状況です。
今日も微調整を何度も繰り返します。
食事をしているときの咀嚼音が気になるようなので、
耳に入れるチューブの長さや耳栓の大きさも調整しました。
■11月26日(34日目)
「テレビの音が、まだ少し物足りないのよね。
でも、着けていない時とは大違いよ!前よりはっきりしているわ。」
「チューブを調整したけど、自分のあごが動く音がまだ少し気になるわ。」
「たまに、周りの雑音が気になることがあるのよ。」
様々な調整をさらに繰り返します。
すでに1ヶ月を越えての「聴力リハビリ」を続ける事ができています。
難聴の期間に聞こえていない声や音が、補聴器で聞こえてくる・・・
それを瞬時に判断しているのは脳です。
その役目を、徐々に呼び覚ましているのです。
「このまえ、耳鼻科で再度受診してきたの。
私は”感音性の難聴”ですって、あらためて言われちゃったわ。
何とか薬でも治らないかしらと思っていたけど、残念だわ。」
補聴器でも、高度で細かな調整を繰り返す事で
自信あふれる輝く自分を取り戻し、快適で自然な聴生活ができます。
一緒にがんばっていきましょう!
この時点から、比較のため他の機種のお試しもしていただくことにします。
さらにお試しを続けていきます。
■12月15日(53日目)
「別機種も、実際に試してみました。
耳に着けるまでのガサガサ音が、初めは気になったけど
着けてしまったら全然平気ね。」
「補聴器のおかげかしら、ゴルフのスコアがとってもよかったのよ!」
「飛行機に乗っても違和感なく、酔いにくくなったわ。」
50日を越えるお試しで、補聴器を着けた様々な体験をしていただきました。
中でも、ゴルフのパッティング時の音がよく聞こえるので
きっとスコアにいい影響があると思う!という、楽しい感想も聞くことができました。
また、途中海外への旅行にもお試し補聴器をお供していただきました。
このとき、アメリカ在住の友人が、
南さんが「補聴器のお試し中」と聞いて大変驚かれたそうです。
どうやら、私たちのこのような微調整をしながらの長期のお試しが
できるサービスなどは、アメリカでもないということでした。
■そして、長期リハビリコースを終えて・・・
「補聴器は安いものじゃないから正直悩んだのだけど・・・
生まれて初めて実際に使ってみて、これなら快適に使っていけそうだと思ったわ。
今までよりも、日々の生活にすごく自信を持てるようになったの!
私には何より必要なものなんだと、本当に感じたわ。」
補聴器とは、ただ単に音を聞こえるようにするだけでなく、
自分自信が輝くための、なくてはならないものと実感していただいたようです。
南さんは購入を決定されたのでした。
そして、長期リハビリコースでの最終調整も終えて機種選定も済み、
次回は補聴器本体の色の選択に入ります。
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