■機会を逃したかも・・・
高齢であることでの娘さんの不安も良くわかります。
そこで、
「使えるかどうか充分ゆっくり試して、それから考えてみたらいかがですか?」と提案しました。
「それなら」と、補聴器に挑戦することになりお家におじゃました。
Y・Aさんのお部屋で最新の精密機器を使い慎重に測ると、
高音部をはじめ聞き取れない音の部分がいくつかあります。
正常な範囲はそのままに、聴力が弱くなっているところだけを聞き取りやすい状態にします。
何度も実際の試聴器で調整を繰り返し、1週間ほどお使いいただくことにします。
だいぶ前の、あのプレゼントの補聴器を使った時点で、
補聴器そのものをあきらめてしまったことが、
今から思えばとても残念なことだったのかもしれません。
その時にきちんと補聴器というものに向き合い、
自分に合った補聴器で、正しい調整を何度も繰り返していれば、
早くから、補聴器で豊かな生活が必ず確保できていたはずなのです。
しかし、今さらそれを言っても始まりませんが、
私としてはとても悔しい思いがしたものです。
ともかく97歳という方の補聴器の挑戦です。
必ずいい結果にしたいと慎重に調整を進めていきました。
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