■念には念を入れ

Y・Aさんの聴力に合わせ、調整フィッティングをした補聴器で、
まず1週間お試しいただきました。

娘さんも、声を張り上げなくても会話がスムーズになりました。
そして、ご本人も自分の声が普通の大きさになってきています。
(難聴の方は得てして自分の声が大きいものです。)


さて、1週間後、この時点で購入するかしないかを
判断しなければならない補聴器店がほとんどなのですが、
私はさらに念のためもう3週間のお試しをおすすめしました。(長期リハビリコース)

なぜかというと、若い時からある時期まで正常で、中途から難聴になってしまい、
そのままで過ごした期間が長くあった場合、
補聴器から聞こえてくる音がこれで快適なのか、はたまた不都合な聞こえ方なのかさえ、
ご自分で判断が簡単に出来ないのです。

補聴器のおかげで、家族や娘さんの声も普通の大きさで聞こえますが、
逆に今まで聞こえなかった、部屋のドアを閉める音なども大きく聞こえてくるわけです。

実際に補聴器を着けて日々過ごしてみると、様々な音に戸惑うことが出てきます。

難聴の期間が長いほど、
補聴器に対応するリハビリ(訓練)のようなことが必要になるわけです。


1週間のお試しだけで、これで良いと思ったり、
買えば何とか慣れるかもと安易に考えたりして買ってしまうのもいいけれど、
念には念を入れて、もうしばらく試していただいてからでも遅くはないはずです。

ということで、おすすめの通りさらに3週間の
リハビリを兼ねたお試しをしていただくことになりました。

もちろんその間調整を繰り返し行い、
都合4週間の間に4度もの調整を行うこととなりました。

Y・Aさんに調整した補聴器をつけていただき、娘さんが静かな声で、

「私ね、今日は7時半ごろ起きてね、
出かける仕度したのよ。どう?聞こえる?」

「はい、聞こえるわよ。」

「そう、いま普通の話し声で話したのよ。」

「おやそう…!」

「今まではね、(大きな声で)私ね!今日はァ!
7時半ごろォ!起きてね!って話してたのよ。」

「あら、大きな声だこと。」(笑)

こんなご様子でしたので、
97歳になっても、補聴器に挑戦する意味はあるというわけですね。

「こういうことならもっと早く使えば、家族全員が本当に喜べたはずだったのよね。」

と、二人してしみじみおっしゃっておられました。

でも、今から10年以上前の補聴器の性能は格段に低かったという現実を考えると、
一概には言えないところもありますけどね。

ここ最近の性能は驚くほどの進歩ですし、
このように、念には念を入れた調整をすることで本当に家族団らんをとり戻せるのです。

「これでますます元気でいられるわ、本当にありがとう!感謝します。」

と、お二人の感動のお声を聞くことが出来ました。

このようなお喜びのご感想を頂くことほど、
私たちの補聴器に対する仕事に、情熱とやりがいを感じることはありません。

「こちらこそ、ありがとうございました!」


きこえ救急隊「Miminy」体験談

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■97歳で補聴器に挑戦!
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